タンドラ セコイア エアSWバルブとエアポンプの関係 故障修理

割と多いこの故障ですが

今回は2008yモデル タンドラCM 4WDでご紹介します

チェックエンジン点灯 テスターで原因を調べると

エアチェックバルブ バンク2スイッチングバルブ開閉不良

と表記されました。

なんのことですか?と思う方が多数派と思いますが

よく耳にする二次空気導入装置とより進化したシステムです。

このTOYOTAセカンダリーエアインジェクションシステムは

エンジン暖気時の触媒活性化を図る目的としたシステムで

図のようにエアポンプで両バンク【V型エンジンなので】へ強制的に

エキマニに空気を送りつけてます。エンジン冷機時は燃料を完全燃焼するには難しい環境な為

未燃焼ガスが発生。それを空気と混ぜて再燃焼させ触媒を通過させる構造。

完全燃焼させた排ガスの方が当然燃焼温度が高い為、触媒をより早く活性化出来る

なんとも一石二鳥なシステム。

その空気の量を図のエアスイッチングバルブで弁の開閉調整をし

内圧を監視、調整しながら触媒活性化を図るシステム。

※恐らく圧力素子を使ったセンサーでこの辺も上手くコントロールして残存酸素濃度との関係

他、基本燃料噴射量の決定にもPCMへフィードバックしてるものと思います。

では、ここから話を戻して

エアSWバルブ開閉不良のエラーが入力されているということは

バルブが何らかの原因で作動していない可能性があると

いうことで外します。

これです。↓

これがエアSWバルブ バンク1とバンク2が一体構造になった

アルミボディです。左のバルブがやたら腐食しているのがわかりますか?

おかしいですね。ちなみに腐食しているのがバンク2です。

という事で供給側のエアポンプも調べます。

エアポンプですがバンク2を外して単体点検

するまでもなく、水が大量に侵入してました。

恐らくこのポンプが水と一緒に空気をバルブへ送っていた為

バルブも錆で作動不良を起こしたものと断定します。

これも交換です。

どうやらこの部品、新しく改善されてるようで

品番が更新されていました。

もとは密閉精度が低く水がポンプ内に侵入して

エアバルブもダメにしてしまう事例が世界的にも少し発生しているので

当然といえば当然でしょうか。良かったです。

タンドラやセコイアで例えると

2007y~2012yまではこの症状が多くみられます。

エラー発生後はフェイルセーフモードが働いて走行に制限をかけてしまい

移動が困難に。

ご心配な方はAI相談窓口まで。

 

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